辞めて良かった保育士!その理由は子供が嫌いだからじゃありません

保育士として働いて行くことに限界を感じてしまっている方が後を絶ちません。国も動き出す保育士離れ、保育士の悲痛な叫びは果たしてどこまで届いてくれるでしょうか。保育士を辞めたい人の心が病んでしまう前に、転職という道が決して悪ではないことを知ってください。

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保育士を辞めたい理由

保育士を辞めたくなってしまう理由には、実に様々な問題があります。「子供と笑顔で楽しい毎日が送れるはずだったのに…」となげく声は、すでに仕事量や精神的ストレスがキャパオーバーしている証拠です。

保育士を辞めたいと感じるときには、勤務先を辞めたいのか、保育士を辞めたいのかという2択が存在します。下記に上げる理由の中でも、どちらに該当する「辞めたい」なのかを考えながらみていきます。

人間関係

保育士は女の園人間関係を考えれば、相当劣悪な環境が予想されます。まず、何といってもお局様です。所長や主任になる方も自分の母親と同じか、さらに上の年齢の人だっているかもしれません。まだ結婚もしていないのに、嫁姑問題が起きてしまうような環境に飛び込んでいくようなものなのです。

保育士の先生方は笑顔の素敵な方が多い印象ですが、保育士として勤務し始めるとそれが『表の顔』であることに衝撃を受けることもあります。

送迎時に父兄と接する時には穏やかな笑顔で微笑んでいるのに、事務所に戻れば文句の連発という保育士も中にはいるそう。うまく切り替えができない保育士さんは人間不信に陥ってしまい、保育士の先生達だけで話していても発言することすら怖くなってしまう状況もあります。

また、父兄の方や子供たちからの人気や評判が自分以上に良かったりすれば、本人が喜んでいようが何も語らずに業務を進めようが、面白くないので攻撃が始まる人もいます。

無視をしたり、業務の引継ぎや報告を故意にしなかったりなど、ターゲットに嫉妬して自分が優位に立つまで攻撃を止めません。最悪な場合は相手が優位に立っても意地悪は続きます。いわゆる職場でのいじめです。

とにかく縦社会が確立されていて、新人に配慮する余裕もない環境が原因になることもあります。私も忙しさの中でこなしてきた!あなただってできるわよね?というワーカホリックな先輩が多いことも、保育士を辞めたくなる理由になっています。

⇒ワーカホリックな上司を撃退する方法とは

親の対応

保育士の免許を持っていても保育士として就職しない人も増えています。その理由の大半を占めるのが、保護者との関係性が難しいという状況になっています。40%にもなる責任の重さ・事故への不安も、保護者との信頼関係が構築できない不安からさらにプレッシャーとなって感じ反映している可能性もあります。

出典厚生労働省職業安定局「保育士資格を有しながら保育士としての就職を希望しない求職者に対する意識調査」(平成25年)

保育士は子供を育てる過程に関わる人として、それ相当の勉強をしてきます。

しかし保護者がそれを育児の経験値の高さから認めようとしません。

自分に小さな子どもがいたとしても、保護者の方が先輩であることが多い状況・未婚で子どもがまだいない状況であれば「子どもがいないから何にもわかってない」などといった保護者から投げかけられる心ない言葉に、頑張っても評価してもらえないという辛さも

保育士を辞める・もしくは保育士として働きたくないといった理由に挙げられています。

モンスターペアレンツと呼ばれる人たちの多くも、保育士にとっては頭の痛い存在です。

子どもへの愛情や不安の他に、何かにつけて責任転嫁して当たり散らすようなこともあるようです。自分で作ってしまったストレス意外にも、どんどん飛んでくるプレッシャーやストレスの波に押しつぶされてしまう苦労が保育士にもあるのです。

激務

保育士の仕事は子供と一日を過ごす、ということだけでも激務。

1人でも子供を育てたことのある方なら、1人で複数人の子どもをまとめあげる保育士を尊敬せずにはいられないほど、育児は大変です。ただ預かるだけでも大変なのに、集団生活や安全面なども配慮しながら業務をこなさなければなりません。

また、勤務時間の長さも疲労がたまってしまう原因の一つ。

子供たちよりも早く到着して迎えてあげなければいけないし、夜は延長保育などの対応までこなします。シフト制になっているとはいえ、現実にはそのシフトも不規則なことが多く決して満足のいく収入にも繋がりません。

サービス早出やサービス残業があることなども日常化している現状の中には、「当たり前です!」といった奉仕の心を装う上司の言葉も出てきます。

そういった上司は、たいてい子供が成人するなどして身軽になったベテランが多く、自分が経験してきたことが全て正しいと思い込んで業務改善になど全く興味を示さない方も多いのです。

いくら若くて体力があるといえども、イベント毎に大掛かりな準備をして日常の業務もこなし、終わればまたたくさんの後片付けがある。終わらなければ自宅に持ち帰って…。体も心も疲労が溜まってしまい、どんどん保育士を辞めたい気持ちが増幅していくのをヒビ感じながら働くようになってしまいます。

給料

保育士が辞めたいと感じる理由には、給料の安さも大きな問題として取り上げられています。まずは、保育士の平均賃金をみてみましょう。

出典平成24年賃金構造基本統計調査

保育士の男女計現金支給年額は214万。この金額には基本給や職務手当、精勤手当、家族手当、時間外勤務、休日出動等超過労働給与も含まれているデータです。1ヶ月17万という金額が多いか少ないかは、業務の内容や保育所に配置される保育士の数によっても感じ方が違うかもしれません。

しかし、以下のデータでは実際に割に合わないと感じている人が半数に及ぶ勢いになっています。

出典厚生労働省職業安定局「保育士資格を有しながら保育士としての就職を希望しない求職者に対する意識調査」(平成25年)

厚生労働省では、保育所が足りない・保育士が足りないといった現状が待機児童増加の原因になっていることを受け、「待機児童解消加速プラン」を打ち出しましたが、保育士の十分な確保には現在も至っていません。民間の保育士の給与を平均5%改善するとしていますが、これで果たして保育士の方々が納得できるのか考えさせられます。

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保育士の声!辞めてよかった!

ここで、実際に保育士だった方々が保育士を辞めてよかった!という生の声をみてみましょう。


保育士を辞めた後には、精神的ストレスから即解放されて清々しさを感じている方も多いようですね!

うつ病になりかけていたり、人間不信に陥ってしまったりして再起までに時間を要する人もいますが、精神的なストレスをなくすには、原因から離れることがとても重要です。無理のし過ぎで体調も心も壊さなうようにしなくてはいけません。

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保育士を辞めるのをいいづらい、ベストタイミングは?

保育士を辞めようと考えていても、保育士自体の人数が少なく「自分が抜けたら子供たちが…」と不安になってしまい、また自分を責めたりしていないでしょうか?そんな責任感のあるあなただからこそ、ここまで激務に耐えられたのです。辞める意志があるのなら、あとは伝えるだけです。

年度途中で辞めてよいのか

クラスを任せられている状況では、年度途中で辞めるのはなかなか難しいものがあります。例えば妊娠して切迫流産の可能性がある、退職を余儀なくされるような病気になってしまった、などの「周囲が納得する理由」が必要でしょう。

結局、保育所の都合や人間関係に合わせなければいけないのね!と悲しまないで。あなたのことを大好きな子供たちの為ですし、万が一転職するにしても教育関係者が年度末を待たずに退職すると、不採用になる確率も高くなってしまいます。ここはグッとこらえて年度末で区切りを付けられるように、早めに園長や所長にも話しておくことが大切です。

大体どれくらいでみんな辞めているのか

こちらは、保育士の資格を持つ人が一度は保育士として勤務したことのある方々の意識調査結果です。これを見ると勤務年数は5年以下で半数に達していることが分かります。

出典厚生労働省職業安定局「保育士資格を有しながら保育士としての就職を希望しない求職者に対する意識調査」(平成25年)

1年未満で退職した方も1割はいるという現実が、どれだけ労働環境が悪かったのかを推測させます。自分の勤務年数と比較してみても、短期間の勤務年数でも辞めている人は結構いることがお分かりいただけるかと思います。

辞め方・辞めるタイミング

保育士を辞めたいと考える時には、辞め方はとても重要になってきます。いくら人間関係がこじれてしまっていても、無断で職場を去るという選択だけは避けたいところです。

辞め方としての手順は以下のようになります。

1.辞めるタイミングを考え園との調整を試みる

2.後任の保育士への引継ぎをしっかり行う

3.イベントの準備途中で辞めることは避ける

ずっと辞めたいと思っていても、伝えていなければ園にも大きく迷惑を掛けてしまうことになります。保育士が不足している状況であれば尚のこと、早め早めに辞める意志を伝えておくことが必要です。

また、後任保育士への引継ぎも抜かりなく行っていきましょう。年度末まで退職を待てなくても、大きなイベント準備中などは避け、落ち着きを取り戻した頃の退職が望ましいでしょう。

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保育士を辞めたら保育士に戻ることはできない?

保育士を辞めてしまっても、資格を失うわけではありませんから保育士としての勤務は可能になります。しかし、出産や育児のこともありますので正社員になるには子供が大きくなるまで難しい場合もあるでしょう。

そんな時にはパートや派遣などといった働き方もできます。どちらかというとパートは、ほんのお小遣い稼ぎのようなものになってしまいます。保育士の正規の収入が高くないので、パートさんにもあまり期待はできません。

しかし、派遣なら保育士専門の派遣会社もあり、福利厚生も期待できます。時間外もしっかり残業代を出してもらえるので、出費を抑えたい園からは定時での帰宅を促されることもあるでしょう。

また、保育士に限らずとも教育分野で働いた経験があるひとは、就職にもどちらかというと強いです。自信をもって転職への扉を開いてみてください。年齢や経験値ばかりが採用の決め手ではありませんよ!

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まとめ

保育士を辞めたい理由は、子どもが嫌いだからではありません。人間関係や労働環境、給与の少なさや人員不足での激務などの様々な理由があります。真面目に向き合って頑張っても、正当な評価も労働環境も改善されない職場なら、転職する際にも次の人生の大きな糧になります。悩みすぎて辛い方は、ぜひ転職も視野にいれてみてください。あなたの笑顔のために。