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社会人2年目で仕事を辞めたいのはなぜ?2年目社会人の声
では、社会人2年目の方がなぜ会社を辞めたいと思うのでしょうか。まずはその会社を辞めたいと思う理由についてご紹介をします。
キャリア形成の観点から
新卒採用の時に、自分のやりたいことを考えましょうと就活本を読みながら必死で考えた方も多いでしょう。しかし、いざ働いてみたら自分のやりたいことと全然違う、将来ずっとこの仕事をずっと続けられないと考えている方も多くいらっしゃいます。
2016年の厚生労働省の調査では第2新卒世代の方が退職する理由としても10%程度の方がキャリア形成、もっと言えば仕事が面白くない、長く続けられないという理由で退職に至っています。
残業時間が長いから・体力面が不安
今働き方改革で残業時間について管理されている企業が非常に増えてきています。しかし、いまだに残業時間が多い会社、残業自体は管理されていても実際は家に持ち帰りながら仕事をしていているといった方も多くいらっしゃいます。
上記の厚生労働省の調査からは12%近くの方が残業時間、労働時間、休日を理由に退職しているいるという現状があります。
待遇が悪い、将来性への不安
入社2年目の方は言ってしまえば見習いに毛が生えたくらいの存在ではありますが、周囲で高給をもらっている人の話を聞くうちに自身の会社の待遇が悪い、また将来性に対し不安を感じているという方も多くいらっしゃいます。
また、言葉が一般化し、徐々にその数は減っているもののブラック企業と言われる企業が現状も存在しています。そういった会社ははかなり年収を低めに設定され、非常に長時間労働を強いるうえ、残業代を支払われないため時給換算すると待遇が悪いと感じる方もいらっしゃいます。
加えて、賞与が満足に出ない点から会社の将来性に漠然とした不安を感じられる方もいらっしゃいます。実際、第2新卒の方の15%以上が待遇やお金に関して将来的な不安を感じ退職しています。
人間関係の悪さ
会社とは1日最低7~8時間は過ごす場所です。そこでの人間関係の悪さというのは働くうえで苦痛を感じます。実際8%程度の第2新卒の方が人間関係の悪さを理由に退職しています。上記1~3の理由と比較すると気持ち少ないところではありますが、確実に人間関係で退職している方もいらっしゃるのです。
3年働かないと転職できない?石の上にも3年説について
次に石の上にも3年説、すなわち3年働かないと1人前ではない、良い転職ができないというのは事実かどうかについて説明をしたいと思います。
石の上にも3年という言葉が独り歩きしている!?
まずは石の上にも3年説はあながち間違っていません。事実、1社3年以上就労した方しか採用しない会社も数多くあります。しかし、最近の採用のトレンドは変わってきています。その現状や背景についてお話します。
①社会人石の上にも3年説の真実について
まず、石の上にも3年説は現状でも採用側の頭にあります。実際、転職回数の多い方、早期で転職をする方は本音であまり採用したいとは思っていません。しかし、それ以上に今各社は若い人材を必要とし、第2新卒の採用を活発化させています。
なぜ、このように第2新卒を各社が挙って採用しているのかというと人手不足が要因に挙げられます。
実感景気では、好景気だと思っていらっしゃらない方も多くいらっしゃることと思いますが、今空前の好景気で、各社が人材を確保するために躍起になっています。
企業が猫の手も借りたい状況の中、採用コスト、および年収の安い若手人材を採用しておくということは企業の命題です。3年以上働いた方を採用したいなどと言っている場合ではなくなっています。
つまり、石の上にも3年説は、ある意味正しいものの、現状第2新卒人材のの採用は多く、石の上にも3年説はもはや崩れ去ってきていると言えるのです。
②新人採用における会社側の都合
しかし、石の上にも3年説はいま崩れ去ってるにも関わらず、企業は石の上にも3年説を新人に解き、あたかもそれが正しいものと思わせるのでしょうか。
それは採用側の都合です。人材業界大手のマイナビが2015年、2016年に行った調査では、新卒採用にかかるコストは1社あたり556万円、一人当たりの平均は50万円はかかるといわれています。さらに、教育コストなどがあるため、一人当たりを採用すると、100万円はゆうにかかります。
また、新卒社員はしばらく成果をあげられないことから、その採用コストを回収するためには3年くらいかかると考えています。そのため、3年以上は自社で働いてくれないと困るのです。
もちろんあなたが安易な転職はあなたの経歴を汚してしまうことになりますので、そういった安易な転職をさせないようにするための親心もないとはいいません。しかし、それ以上にあなたを採用した会社は費用対効果を考えて3年間は残留させるように仕向ける必要があります。
つまり、石の上にも3年は、あなたのためというより、企業側の論理であるということが言えます。
入社2年目での転職はできないのか
以上のことから踏まえると、いま企業は入社2年目の若い労働力を欲しがっています。上記でもご紹介したように、石の上にも3年という言葉は企業側の都合で使われています。自社の社員に対し、石の上にも3年を説いている企業というのは、裏で第2新卒の社員を採用していることも少なくはないのです。
すなわち、入社2年目での転職というのは可能です。石の上にも3年論は必ずしも過ちではありませんが、今のトレンドではないのです。
社会人2年目での転職って良いのか!?社会人2年目の転職のメリットとデメリットについて
上記では社会人2年目の方の転職は可能である旨お話ししました。とはいえ、上述でも少し触れましたように安易な転職はあなたの将来を傷つけてしまいます。そこで社会人2年目の方の転職メリットとデメリットについてご紹介いたします。
社会人2年目転職のメリットについて
まずは社会人2年目の転職のメリットを3点ご紹介します。
①求人数が多いうえに競争率が低い
新卒採用は一斉に採用活動を始めます。そのため、競争率の高い会社においては、応募が集中してしし、競争率が高くなってしまいます。
しかし、第2新卒は転職する人もそうでない人もいます。そのため、新卒採用と比較し、応募が集中ないため転職が成功しやすくなる場合があります。
②時間を浪費しない
自身に合わない仕事を3年続けても、その大半の期間で過ごした時間は浪費といっても過言ではありません。キャリアというのは、自らの意志で積み上げていくものです。
イヤイヤ働いていて自身の意思でキャリアを積み上げていくことはできません。また、時間は唯一あなたの人生で減っていくだけのものです。そのように時間を無駄にしないようにするためにもは社会人2年目の段階で転職をするというのもよい選択肢であるといえます。
③早めにキャリアの再構築ができる
キャリアというのは長さと深さが重要となってきます。そのため、早い段階で自身のやりたい仕事をどれだけの経験をしたのかが重要。キャリアチェンジを早くすることで自身の目指す道で経験値を早く積むことができるのです。
社会人2年目転職のデメリットについて
では、社会人2年目に転職するデメリットというのはどのようなものがあるのでしょうか。こちらも3点ご紹介します。
①大企業への転職は容易ではない
新卒採用において、あなたの知っている大きな採用枠を持っています。毎年採用において数100人採用することも珍しくはありません。しかし、中途採用においては大企業の採用枠はせいぜい1~2枠程度です。
そのため、新卒採用においては大企業を目指せるというメリットがあるものの、社会人2年目の転職は難しいというのは1つのデメリットであるといえます。
②早いうちに経歴を傷つけることになる
採用側は、人材に対し自社で長期的に活躍してほしいと考えています。
そのため、どんなに有能であったとしても、履歴書の転職数というのは、否が応でも採用側の評価を下げてしまうものとなります。いわば傷みたいなものです。
社会人2年目で転職をするということは、早い段階であなたの経歴に傷をつけてしまうことにほかなりません。あなたの経歴においても決してプラスにならないのもデメリットです。
③転職先を誤ると苦しい状況となる
転職回数があなたの経歴を傷つけるというのは、上述の通りです。そのため、初めての転職を失敗することで経歴を傷つけ、しかも我慢のできない人だという証明を履歴書上に残してしまうことになります。こうなってしまった場合、次の転職は非常に苦しくなってしまいます。
早期での転職はそういったリスクを秘めていることもしっかり人しておかなければなりません。
メリットとデメリットを踏まえて
安易な転職というのはあなたの経歴を傷つけます。そのため、いまあなたが辞めたい理由をしっかり認識すると同時に、どうすればあなたが活躍できる、ワクワクする仕事ができるのかを分析し、転職先を決めることが重要です。
そのためには仕事の面白さと同時に苦しさも同時に理解しましょう。わからないのであれば転職エージェントに相談し、あなたが本質的にワクワクしながら日々取り組める仕事を探しましょう。
それができることで入社2年目の転職というのは非常に有意義なものとなるのです。
2年目の転職はアリ!ただし慎重に
このように、もはや石の上にも3年論は過去のものとなっており、入社2年目の方でも転職しやすい市場が出来上がっています。
むしろ、石の上にも3年論に縛られて時間を浪費するくらいであれば、本質的にあなたがやりたい仕事を早めに探し、転職をするというのは非常に有効な方法です。
とはいえ、採用企業は、石の上にも3年を実行してくれる人材が欲しいと考えています。
そのため、1回目の転職は許されたとしても、この転職を複数回してしまう方は、人がほしいとはいえ戦力にはなりえないと考え人手不足でも確実に採用してもらえなくなります。
このような状況を生み出してしまうので、転職というのは慎重に考え、自分自身を分析したうえで決断をするというのが重要なのです。