【例つき】仕事を辞めるときの理由

人によってさまざまな仕事を辞める理由はさまざまです。会社に言いやすい理由もあれば、少し言いにくい理由もあるでしょう。また、言わないほうが印象のよい退職理由もあります。仕事を円満に辞めるためにも、どんな退職理由であれば印象がよいのかチェックしていきましょう。

この記事は約10分で読み終わります。

・仕事を辞める理由は、給料や待遇、人間関係や仕事内容など、人によってさまざま

・退職理由はホンネとタテマエを使い分けよう

・実際に使える退職理由を知って、退職の際に活用しよう

では、さっそく順番に見ていきましょう。

仕事を辞める本当の理由は

給料や待遇がよくない、人間関係が劣悪、社風が合っていないなど仕事を辞める理由を挙げるとキリがありません。

このように、仕事を辞めるときには、誰しも必ず「仕事を辞める理由」を持っています。

今まで勤めていた会社を辞める理由は人それぞれですが、どのような理由で仕事を辞める人が多いのでしょうか。

なかなか知ることができない退職経験者の本当の理由を確認していきましょう。

少し景気が上向いてきたとはいえ、それがなかなか給料に反映されない日本の現代社会。

大幅に給料が上がらないのはしかたないところがあるのかもしれませんが、昇給がなかったり、残業手当やボーナスがなかったり、はたまた給料の一部をカットされたりするのは納得がいきませんね。

また、交通費がほとんど支給されなかったり、福利厚生がなかったり、営業のために自社製品を購入しなければならなかったりと、実質的に給料が減ることが「退職したい」という気持ちにつながってしまうことも多いようです。

営業が向いていないと感じる人はこちらに詳しくかいています

自分の働きと給料・待遇が見合っていなければ、当然仕事へのモチベーションも下がり、仕事をやめたいと思うようになるというわけですね。

完全に個人プレーで完結する仕事は多くありません。

大なり小なり、上司や先輩、同期や後輩といった同僚たちと力を合わせる必要があります。

しかし、毎回異なる指示を出すため信用できない上司、雑用を押しつけてくる先輩、口を開けば悪口ばかりの同期、根気よく指導しても全く身についていない後輩。

こんな同僚たちに囲まれていては、ストレスもたまりますよね。

みんなそれぞれ違う人間なので、合う人、合わない人ももちろん出てきます。

自分を取り巻く人間関係がよくなければ、その環境から脱出するために仕事を辞めるという人も多いのです。

⇒人間関係を理由に辞めるのは悪いのか

入社前に知ることができる仕事内容は、非常にざっくりしており、それほど詳細に告げられることはあまりありません。

そのため、自分が入社前にイメージしていた仕事内容と、会社から指示される仕事内容や、自分が実際に携わっている仕事内容がかけ離れているという現象が起こることがあります。

基礎研究をやりたかったのに営業しかやらせてもらえない」「お客さんと接する仕事をしたかったのに裏方ばかり」など、自分が思っていた仕事と実際にやっている仕事との間に大きなずれがあれば、やりがいも見つけにくく、仕事へのモチベーションを保てなくなってしまいます。

自分のやりたい仕事ができる職場を求めて、今の仕事を辞めるということにつながるのです。

今の仕事の会社や業界に安定性や将来性が見込めない場合も、仕事を辞めるきっかけになります。

安定性を求めているのに、いつ解雇されるかわからない仕事をしていれば、将来への不安で仕事にも影響が出てしまうでしょうし、将来確実に先細っていくと考えられる業界や会社では、長く勤めることができないかもしれないという不安もあるでしょう。

その不安を払拭するためにも、今の仕事を辞めて安定性や将来性のある会社や業界に転職するというわけですね。

自分が絶対に正しいと思っている絶対君主さながらの上司、大事なことを自分で決められない優柔不断な上司、部下の手柄を横取りする横領上司、責任を部下になすりつける無責任上司、暴言が多いパワハラ上司。

残念なことに、あらゆる職場にはこのような困った上司がいます。

上手くつき合っていくのが社会人としてのたしなみかもしれませんが、我慢にも限界があります。

このような困った上司から逃れ、尊敬できる上司のもとで仕事をするために、今の仕事を辞めるという人も多いのです。

また、社風が自分に合わないという場合も、その会社で仕事を続けるにはつらい状況です。

社風は社員みんなでつくっているので、自分だけで社風を変えるのはなかなか難しいですよね。

社風が合わないと、「自分の居場所はここではないのでは?」という疑念もわいてきます。

そして、仕事を辞める方向に気持ちが傾いていってしまうのです。

たとえば、本当は転勤をあまりしたくないのに頻繁に転勤がある、郊外で勤務したかったのに都市部になってしまったなど、勤務地の場所や勤務地が変わる頻度も、仕事を辞める理由につながります。

勤務地の問題は、マイホームの購入、育児や介護といったライフプランにも大いに影響するので、自分が計画していたライフプランから大きく外れてしまう場合は、転職をして希望する土地で仕事をするという道に進むのも当然のことですね。

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本当の理由別!退職理由の例

退職の旨を会社に伝える際には必ず聞かれる退職理由。

退職理由をはっきり言ってしまってもよいのですが、あまりにもあけすけに言ってしまうと、よくない印象を持たれてしまいます。

辞めてしまう会社とはいえ、新しい職場で取引先としておつき合いがあるなど、悪い印象を持たれたままでは困ることが退職後に起こるかもしれません。

トラブルになるのを避けるためにも、できる限りよい印象を持たれる退職理由を伝えたいものです。

ここでは、言わないほうがよい退職理由と、本当の理由を上手に隠して、カドを立てずに退職するためのタテマエの理由の例をご紹介します。

本当の退職理由をうまく言い換えて、よい印象を与える退職理由を伝えましょう。

困った上司や雑用を押しつけてくる先輩、口を開けば悪口ばかりの同期、根気よく指導しても全く身についていない後輩から逃れることが本当の退職理由である場合、「人間関係が原因です」とははっきり言わないほうがよいでしょう。

では、このホンネを上手く言い換えるタテマエの退職理由の例にはどのようなものがあるのでしょうか。

たとえば、「今の職場環境・待遇に不満があるわけではなく、ほかの職場や仕事を経験して、より一層自分を成長させるために辞めさせてほしい」とすると、退職理由としてはカドが立たなくなります。

異なる視点を持った上司や先輩の指導を仰ぎたい」と伝えるのもよいでしょう。

ただし、これだけでは「部署や勤務地を変えるので会社に残ってほしい」と言われてしまうおそれもあります。

今の会社から出て、新しい環境で新しいチャレンジをしたい」という前向きな気持ちをしっかり伝えることが重要です。

今の仕事では、精神的にも肉体的にもストレスを抱え続けることになるため転職したいという場合も、はっきりと伝えないほうがよいでしょう。

「仕事がキツくてしんどい」という退職理由は、非常にマイナスにとらえられてしまいます。

「仕事がキツイ」というホンネを上手く言い換えて伝えるには、「目の前の仕事に追われている自分を反省し、自分の課題を克服して成長していきたい」などとするのがよいでしょう。

自分を見つめなおしたい」という気持ちをしっかり伝えれば、それほど悪い印象は持たれないはずです。

今の仕事の給料や待遇に満足できないため、より高収入・高待遇が見込める会社に転職するという場合も、本当の理由を伝えないほうがよいでしょう。

給料や待遇がよくない職場で働きたくないのは当たり前のことなのですが、そのまま伝えてしまうとあまりよくない印象を与えてしまいます。

今の仕事に不満はないけれど、自分の能力を高めるためにも、転職や資格の取得、留学などといった新しいチャレンジをして新しい環境に身を置きたい」などといった理由にすれば、悪い印象をもたれずにすみます。

いずれにしても、本当の退職理由を言えないためにタテマエの退職理由を伝えることになるので、「嘘を言っているのでは」という感覚に陥る人もいるかもしれません。

しかし、ホンネを“言い換えて”タテマエの理由を言っているわけなので、完全に嘘をついているわけではありません。

ヘンな罪悪感を抱く必要はないのです。

ただし、思っていることとは少し違うことを伝えるというのは事実。

その際に起こりやすいのは、退職理由がブレることです。

退職理由が毎回少しずつ異なっていると思われてしまうと、余計に悪い印象を持たれることもあるので要注意です。

タテマエの退職理由を伝えるのであれば、主張や考え方がブレないように気をつけましょう。

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使える退職理由集

「人間関係」「仕事がキツイ」「給料・待遇」といった退職理由を上手く言い換えるタテマエの理由をご紹介しましたが、「将来性がないから」「社風が合わないから」などといった退職理由も伝えにくいと感じる人も多いと思います。

このように、本当の退職理由を言いにくい場合に使えるタテマエの退職理由はないのでしょうか。

オールマイティーに使えるタテマエの退職理由として「経済的な理由」「身体的な理由」「家族のこと」などが挙げられます。

これらを退職の理由として全面に押し出すと、比較的スムーズに退職を納得してくれることが多いようです。

それでは、「経済的な理由」「身体的な理由」「家族のこと」といった退職理由について詳しく見ていきましょう。

これらの理由を退職理由として使うときに気をつけたいこともご紹介しますので、チェックしてみてくださいね。

特に家庭がある人が使いやすいのは、「経済的な理由」です。

たとえば、「子どもの留学費用を準備しなければならない」「親の介護費用が必要」など、今の仕事の給料には問題がないけれど、一時的に大きなお金を稼がなくてはならない事情ができたと伝えるとよいでしょう。

会社もその人だけ給料を上げるわけにもいきませんから、引き留めることは難しいでしょう。

また、「今の給料に不満はないのに、自分の経済的な環境のために申し訳ない」という姿勢で伝えれば、会社から悪い印象を持たれたり、責められたりすることを回避することができます。

仕事をする上で、精神的なストレスや肉体的なストレスは避けては通れません。

そのストレスが積み重なって、胃潰瘍になったり自律神経失調症になったりすることも珍しくありません。

仕事のし過ぎでストレスをため続けたために体調を崩すということは、誰にでも起こり得ることです。

病気を患っている人に無理をさせてしまって病状が悪化してしまえば、会社の責任にもなります。

体調が悪いので仕事を辞めて静養したい、静養できるところで仕事をしたい」と聞いて、退職しないよう説得する人はほとんどいないでしょう。

身体的な理由を退職理由に使う場合は、できれば「長時間労働がたたって体を壊した」「人間関係での精神的ストレスで心の病気になった」など、会社や同僚のせいにしないようにしたほうが無難です。

会社や同僚のせいであることをはっきり伝えてしまうと、悪印象を残してしまうことになります。

そして、「家族のこと」を退職理由として伝えてもよいでしょう。

こちらも家庭がある人が使いやすい理由ですね。

子どもとの時間をもう少し長く取れるようにしたい」「自分が親の介護を担うことになった」「配偶者が病気になったから支えたい」など、今の仕事を続けながら家族のサポートをするのは難しいということを伝えればOKです。

育児や介護、家族の入院などといったサポートは、会社に勤める個人だけではどうしようもない場合もありますし、会社としても完璧にサポートすることはできないでしょう。

そのため、会社はしつこく引き留めることはできないはずです。

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まとめ

いかがでしたか?

本当の退職理由が、会社に伝えてもそれほど悪い印象を持たれないものであれば、そのまま伝えることもできます。しかし多くの場合、退職理由をはっきり言ってしまうと禍根を残すことになりかねません。

ホンネとタテマエを上手く使い分け、「立つ鳥跡を濁さず」を心がけたいですね。

上手に退職理由を伝える術を考えておきましょう。