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就活しているけど働きたくない
一昔前は「子は大人の背中を見て育つ」というのが普通だった時代がありました。
苦しくてもイライラしても、泣きそうになっても働く大人の姿が身近にありました。現在もそれに変化はありませんが、SNSなどの普及により誰もが大人の抱える苦悩を読み取ることができるようになりました。
そう、頑張って就活しても明るい未来がないのではないか。
という不安と現実を目の当たりにしているのです。夢や希望はあっても、いつか自分もそんな風に苦しむようになるかもしれないという不安要因が増えているのかもしれません。
ですから、就職したくない!怖い!といった考えが大学生の間に広がってしまっても無理はないですし、そう考えてしまうあなたがおかしいことも一切ありません。
平成29年度大学・短期大学・高等専門学校及び専修学校卒業予定者の 就職内定状況調査
実際に厚生労働省で調査されたデータを見てみましょう。
就活をして内定を得ていても、就職を希望している学生たちはグッと低いことが分かります。就職を希望しない人の中には、進学希望者や自営業・家事手伝いといった選択をしているようですが、実際のところこうした希望者の中にも就職をしていった人の中にも、本当は働きたくないと考えている人がいるかもしれません。
女性の中にはもしかしたら即婚活に走って養い先を求めている可能性もあります。
そもそもなんで就活したくないの?
先にもお話した大人のブラックな部分を目の当たりにして、未来に光が見えないと感じてしまうことも一つの原因として挙げられますが、他にも原因となるものはいくつも存在します。
その多くが「したいことが見つからない」というものです。
大学に入学するまでは、勉強をしていれば人生の選択肢が増えると思いながら、夢や目標がなくてもとにかく学歴を高めるという所に重点を置いてきた人も少なくありません。
就活が始まった時点で、自分がしたいこと・出来そうなこと・興味のあることを必死で探すけれど見つからない。就活難民が増えているのです。
また、企業に就職する=ブラック企業で社畜になる。といったイメージが先行し、本来の会社で働くということの意味を見失って、過剰反応を示してしまっている可能性もあるでしょう。
SNSでは毎日のように会社に行きたくない大人たちの悲痛な叫びが叫ばれています。実際にブラック企業での過労死の問題などが数多く存在し、不安を煽られてしまうということも考えられます。
中には就活が失敗続きで、働きたくない…とメンタルが弱くなっているだけの人もいるかもしれません。本当は働きたいけれど、もう就活したくない!という精神的な疲れを感じている大学生は、相当数いると予想されます。
じゃあ働かず就活せずにどうやって生きていく?
はっきり言ってしまえば、働かず就活もしないままで生きていくことはできません。
衣食住全てにお金はかかります。当てにできる親もいつまでも元気かどうかは分かりません。職業がない状態では、お金を貸してくれるところもないでしょう。働かなくてはいけないのです。
もし働かず就活もしないまま生きていくことができるとしたら、巨額の宝くじに当選するか、代々受け継がれている不労所得の根源を持っているか、だけです。
株や仮想通貨なども動向を探る力を必要とした仕事ですが、ここではギャンブル性が高いので省きます。一般的な安定した収入を得られるものを見ていきます。
ブラック企業に属さず、社畜にならずに収入を得ていく為には、どんな方法があるのでしょうか。
フリーランス
フリーランス=個人事業主。いわゆる自営業者です。
特定の企業や団体に属さず、自ら仕事を請け負い、収入を得る働き方。自分の制作物をクライアントにじかに評価してもらい報酬を得る方法です。
メリットとしては企業に属さないので基本的に働く時間も自由。休みたい時に休んで働きたい時に働けます。得たい収入を頑張り次第でどんどん増やせるので、得意分野で活躍できれば一般企業よりも多い収入が見込めるようになります。
通勤の満員電車とも無縁。車通勤ならガソリン代も大幅に節約できます。完全在宅であれば、家事や育児もこなせる環境で収入を得ることが可能です。
デメリットとしては、全て自己責任であることが挙げられます。
思うような収入に辿りつけなくても、休暇が取れないほど忙しくなってしまっても、本来の仕事の他に経費の算出や価格交渉なども、全て自分で決定していかなければなりません。「疲れたからもう辞めます。」などといった安易な逃げは通用しない世界です。信用が一番大切になってきます。
また、自己管理や時間管理ができないようだと体調不良や仕事にも影響しかねません。納期も必ずといっていいほどついてきます。
自由な部分が多くても、クライアントの指示に沿って仕事をすることも出てくるので完全フリーという訳にはいきません。コミュニケーションやレスポンスの速さも大切になってきます。
起業
どこかに雇われるという体制自体が嫌なのであれば、起業して社長になることもいいでしょう。
雇われる方ではなく、雇う側になるのです。自分以外の誰からも命令されることはなく、自分に直接負の感情をぶつけてくるような嫌な上司や同僚もいないので、人間関係のストレスは少ないかもしれません。
また、社長ともなれば収入も当然のことながら追いかけてきます。
しかし、従業員を抱えてしまえば従業員本人とその家族の人生をも支えなければならない重圧が待っています。
会社の損益を算出して時には多額の負債を抱えることもあるかもしれません。順調に業績を伸ばしながらも、気を抜いてしまうと消費者が敏感に反応して評判はみるみる下がっていくことも否めません。
常に前進し続ける経営術や社員教育、商品開発、サービス向上が求められ、その全責任を負う立場が社長なのです。
フリーター
フリーターとは、次のような条件に当てはまる人のことを指します。
・企業において正社員以外で働く人(契約・派遣・パート・アルバイト)
・中学卒業後の15~34歳以下
・働く意思のある人
フリーターとして働くメリットは、非正規社員であるため責任の重さが非常に軽いという点。
また、雇用先との話し合いで合意が得られれば、勤務する曜日や時間も少なくて済みます。基本的に残業はないため、ワークライフバランスを保ちやすくなっていて私生活との両立もしやすくなります。
副業をしても問題はないので(社内規則があれば別)勤務先をかけもちすることも可能な場合が多いです。
デメリットは、正社員と同等の仕事をしても給与が少なく、ボーナスなどの支給がないことも多いです。
会社が不景気になれば、優先的の職を失う可能性があり、安定性がありません。社会保険に加入できない場合や福利厚生を受けられない場合も多くなります。
時には同年代や年下の人が上司になってしまいます。
年下の人からタメ口で命令されたり、怒られてしまうことも考えられます。精神的に耐えられるかどうかが重要になってきます。
年齢を重ねれば重ねるほど世間体も悪くなるかもしれません。子供がいれば養育費にも出費はかさみ、生活が圧迫されてくることもあります。
特に働き盛りの30代~50代に至っては、社会的信用も低いためローンやクレジットカードの審査も通りづらくなってしまいます。
中には結婚したい相手がいても、両親から不安定な職業のために許しを得られないといった方もいるのではないでしょうか。
もう一度大学生
多くの仲間が就職活動をして卒業していく中、故意に留年してもう一度大学生をする方もいます。
どうしても行きたい企業に入りたい!もっとレベルの高い企業に!とあえて大学に籍を残しておく方法です。
その間に、資格試験や企業に有利な自分を創り上げていくことができます。また、単位は取得済なので授業もないため、大学に在籍しながら働き貯金を蓄えたり起業したりする学生もいます。
しかし、もう一年大学生を追加するとなると学費も馬鹿になりません。
親のスネをかじる時間が長くなる人もいるでしょう。また、目的意識をしっかり持って行動しないと1年が過ぎるのは本当に早いです。
就職できずにまた同じ時間を過ごすことになる人もるので、かなり計画性をもった行動が必要になります。
もう一度大学生が出来る金銭的余裕と、綿密な計画が欠かせません。特に大学に在籍する金銭的余裕がなければ、1年留年に費やす時間も確保できなくなるので意味をなさない状態に陥りやすいので注意が必要です。
就活なんかしなくても生きていけるけど社会人も悪くないよ
さてここからは、筆者のおはなしです。
社会人なりたくないですよねー。わかります。筆者も社会人なりたくなくて就活なんかしたくなくて、周りの子が頑張っているときに遊び呆けてました。
バイト先が楽しくて14連勤とかしていたこともあって、社会人している今よりお給料があったんですよね。なので、世間一般的には新卒と呼ばれる年も私は遊びまわっていました。
しかし、今現在社会人になってなんだかんだお仕事が続いています。
社会人ってね、案外悪くないんです。そんなお話を少ししたいと思います。
社会人ってなにがすごいって働くだけでいいんです。学生のころって働いて、バイトしてってしなきゃいけないじゃないですか。でも社会人は働くだけでいいんです。