第二新卒だから転職出来る!周りに言われるけど第二新卒って結局なに?

転職市場において第二新卒という言葉をよく耳にするでしょう。第二新卒は転職に有利と聞くことも多いです。第二新卒という言葉のうちに転職しておいた方がいいと周りに言われている人もいるでしょう。では、第二新卒とはどんな状態の人を指すのか、本当に転職に有利なのか解説していきます。

この記事は約6分で読み終わります。

・第二新卒は卒業から3年以内の社会人経験ありの人

・企業は第二新卒をとりたい

・第二新卒の長所を上手にアピールすることが肝心

第二新卒って結局いつまでなの?本当に転職に有利なの?

第二新卒の厳密な定義はありませんが、主に以下の2つの条件を満たす人を指します。

・学校を卒業してから3年以内

・社会人経験あり

約8割の企業が第二新卒の採用に積極的で、新卒時に希望する企業への就職が叶わなかった人にとって大きなチャンスになります。

新卒で就職した企業が自分にあまり合わないと感じている人の中には、転職を検討している人もいるでしょう。新卒で入りたい企業があっても叶わず、妥協して就職を決めた人も少なくありません。入りたいと思って就職した企業でもイメージとかなり違っていたということもあるでしょう。

少し社会に出てみたことで仕事に対して求めることが新卒時と変わってくることも多いです。転職を決意するのには勇気がいりますが、仕事を辞めたいと周りの人に言ってみると、第二新卒だから転職に有利だと言われることもあるでしょう。周りの人から第二新卒だということを理由に転職を勧められる人も多いです。

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では、第二新卒とは具体的にどんな状態の人を指すのか気になるでしょう。いつまで第二新卒なのか把握しておき、第二新卒のうちに転職を決めたいと考えている人も少なくありません。一般的に第二新卒と呼べるのは学校を卒業してからおおむね3年以内の人を指します。大卒で就職した人であれば、25歳くらいまでです。

ただし、はっきりとした定義はなく、具体的に何歳までと線引きはできません。求人を募集する企業によっても扱いは異なります。

大学などを卒業してから一度も就職したことのない人もいるでしょう。主に在学中の就職活動で内定を得られず、そのまま卒業してしまった人などが挙げられます。しかし、第二新卒は一度新卒で就職した人のみを指す場合が多いです。学校を卒業すると同時に就職しなかった人の場合は、基本的には第二新卒には含めません。

一度社会に出ているからこそ第二新卒として評価する企業も多いです。第二新卒くらいの年齢で就職したことのない人は、既卒と呼んで第二新卒と区別しています。ただ、企業によっては既卒も第二新卒に含めて考えているところもあり、扱いはまちまちです。

第二新卒の採用に意欲を示している企業は多く、マイナビ転職に中途採用求人を掲載している企業の約8割が第二新卒の採用に積極的です。首都圏に本社を置く大企業だけでなく、中小企業や地方の企業においても、第二新卒を積極的に採用する動きが広まっています。職種や業種にも特に大きな偏りはありません。

第二新卒に該当する人にとってはかなり大きなチャンスといえるでしょう。新卒時に希望する企業や業種への就職が叶わなかった人でも、第二新卒として転職活動をおこない、希望を叶える人が多いです。

厚生労働省によると、新卒で就職した人のうち約3割の人が3年以内に仕事を辞めています。その多くが第二新卒として転職活動をしているのです。新卒採用で十分な人材を確保できなかった企業にとっても大きなチャンスとなるでしょう。

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企業は第二新卒をとりたい!第二新卒が今すぐ転職したほうがいいわけ

企業から見て第二新卒は以下の理由から積極的に採用したい人材です。

・社会人としての基本的なスキルが一通り身に付いていて新卒よりも研修が簡単

・20代後半以降の転職者にはない熱意や素直さがある

・社会に出て間もないので転職先の職場に馴染みやすい

しかし、社会に出てからの期間が長くなると第二新卒としての魅力が薄れて行きます。先送りにしていると転職に有利な時期を逃してしまうため、今すぐ転職活動を始めましょう。

第二新卒の人が転職で有利に扱われるのには理由があります。第二新卒の人を新卒の人や20歳後半以上の転職希望者と比べてみましょう。

まず、新卒の人と比べてみると、第二新卒の人は一度新卒で就職しているため、新人研修を受けています。基本的なビジネスマナーが身に付いているという点で、新卒の人と大きく異なるでしょう。

企業が新卒採用をした場合には、新人研修を行って、ビジネスマナーや社会人としての心構えを教え込まなければなりません。企業にとってはかなりの負担です。第二新卒なら社会人としての基本的なスキルが最初から身に付いており、研修にかかる負担が小さくて済みます。今まで学生だった新卒の人と比べると大きな違いでしょう。

20代後半以降の一般の転職希望者と比べた場合にも、第二新卒は企業にとってメリットが多いです。一般の転職希望者の場合には、社会に出てからの期間が第二新卒の人よりも長い分だけ、ビジネスマナーにも長けているかも知れません。

しかし、他の会社で働いていた期間が長いと、採用後に自社に馴染みにくい可能性が高いです。経験が役立つこともありますが、以前働いていた会社でのやり方を引きずってしまうことも少なくありません。会社にとってみれば、経験や能力はあっても、扱いにくい人材と言えます。

これに対して、第二新卒なら前の会社で働いていた期間が短く社会に出てからの期間も短いです。転職先の企業にも馴染みやすいでしょう。素直さも残っているため、会社にとって扱いやすいのが大きなメリットです。第二新卒は新卒と一般の転職希望者の中間的なイメージと捉えておくといいでしょう。

第二新卒として転職活動をする際には、企業側が第二新卒の採用に積極的な理由を考慮した上で自己アピールする必要があります。第二新卒だからという理由だけで、採用上有利になるわけではありません。

第二新卒としてのメリットが感じられない人だと、採用には至らないでしょう。面接の際には、新卒の人と違って社会人としてのビジネスマナーをきちんと身に付けていることを示さなければなりません。社会人としてのスキルが未熟すぎると、企業にとっては新卒を採用した方がいいということになってしまいます。

一般の転職希望者にはない素直さや熱意のアピールも大事です。将来への目標や携わりたい仕事などもはっきりとさせた上で転職活動に臨みましょう。第二新卒の転職活動において、チャレンジ精神のある人は高く評価されます。

熱意や情熱の足りない人や、あまり素直さが感じられない人は、第二新卒でも企業にとってあまり積極的に採用したい人材ではありません。より経験豊富な一般の転職希望者を採用しようと考えるでしょう。

社会に出てからの期間が長くなればなるほど、仕事に対する熱意や情熱、素直さは失われてしまいます。また、転職するなら早い方が転職先の職場に馴染みやすいです。

第二新卒として転職したいなら、できるだけ早めに転職活動を始めるのが望ましいでしょう。転職活動をする時期を先送りにしていると、第二新卒として有利に転職できる時期を逃してしまいます。

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まとめ

第二新卒は新卒と一般の転職希望者両方のメリットを併せ持っているため、積極的に採用したいという企業が多いです。現在第二新卒の条件に当てはまり、転職を検討している人は、早めに転職活動を始めておきましょう。

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