「毎日の仕事に嫌気がさしてきた…やる気ないけどこのまま続けていいの?」その悩みへの対処法とは

社会人になってしばらく経ち、刺激のない毎日に飽き飽きしている人もいるでしょう。入社して3,4年も経てば仕事に慣れてくる一方で、やる気がなくなってくる人も多いかもしれません。しかし、現在の仕事を辞めて転職をするとなると、なかなか腰が上がらないでしょう。そんなやる気がない状態のときには転職すべきなのか、転職の際のメリットやデメリットとあわせて解説していきます。

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興味ない仕事は辞めるべき?続けるべき?

現在の仕事に興味がなくなったら、辞めて転職するべきだと考える人もいれば、がんばって続けるべきだと考える人もいるでしょう。ここでどうすべきかなかなか決められず、ずっと悩んでしまう人が多いです。まずは、転職に関する世の中の動向と、世間一般での転職に対する考え方について見ていきましょう。

転職したいけど、なかなか決意が固まらない…

仕事を辞めるというのは、かなり勇気がいります。学生時代にそれなりにがんばって就職活動をして入社した会社なら、そう簡単には辞められません。嫌気がさしてきただけでは転職の意思が固まらないでしょう。転職して上手くいくとも限りません。少しくらい嫌気が指していても、定年まで勤め上げたいと考える人も多いです。

しかし、戦後長らく続いた終身雇用制は崩れつつあります。トヨタ自動車社長の「終身雇用限界」もあり、新卒で入社した会社に定年まで勤める時代ではないといって良いでしょう。以前比べて転職に対するイメージが変わってきており、実際に転職をする人は増加傾向にあります。
総務省統計局の「労働力調査」によると2014年の転職率は4.6パーセントでした。さほど大きな変化ではありませんが、これが毎年少しずつ増えており、2018年には4.9パーセントに達しています。20人に1人くらいの割合です。
https://www5.cao.go.jp/keizai3/2017/0118nk/n17_2_1.html

現在の仕事に嫌気が指している人は、勇気を出して一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

世の中の人はどんな理由をきっかけに転職したのか?

パソナキャリアが登録者を対象にして「転職のきっかけ」に関するアンケート調査をおこないました。これによると「仕事の幅を広げたかったから」が49.9パーセントでもっとも多く、全体の約半数の人が回答しています。「会社の将来に不安を感じたから」や「年収・待遇面を向上させたかったから」も回答者が多く、40パーセントを超える割合です。

年代別では、20代で「仕事の幅を広げたかったから」と回答した人が特に多く、半数を超えています。また。「会社の将来に不安を感じたから」と回答した人は20代より30代の方がやや多く、40代だとさらに多いのが特徴です。
(参照:https://www.pasonacareer.jp/column/cat8/170816/

会社の業績が安定していて無難に仕事をこなせていれば、ずっと同じ会社で働くのも良いかもしれません。しかし、視野が狭くなることや、マンネリ化でモチベーションが下がりやすいことなどの副作用もあります。長くいればいるほど辞めにくく感じる人も多いです。
すでに嫌気が指しているのであれば、今後はもっと辛くなっていくでしょう。転職するのであれば、辞めにくくなる前にやっておくことをおすすめします。

転職する際の不安点と対処法

転職をする人はどんな点に不安を抱えているのか、それを克服するためにはどうすればいいのか見ていきましょう。

転職と言っても、そんな簡単にはできないですよね…

転職をした方が良いとわかっていても、そう簡単には決断できないでしょう。リクナビが実施したアンケート調査においても、67.6パーセントの人が、転職をするときに「不安を感じた」と回答しました。
(参照:https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/archives/11300/

そのうち転職活動中のことについての不安で、もっとも多く回答があったのは、「希望する条件で転職できるか」です。32.3パーセントと、約3分の1の人が回答しています。2番目は「自身のスキルが通用するか」で16.5パーセントです。3番目に15.5パーセントの人が回答した「この年齢で転職してよいか」が続きます。
転職先内定後、入社直前のことに関しては、「新しい人間関係や社風に馴染めるか」がもっとも多く、46.6パーセントと半数近い割合です。
転職活動中も内定を得てからも、不安がつきまとうということがわかるでしょう。

不安を解消する対処法とは?

確かに転職は不安な面が多いですが、実際に転職をしている人の大半は、その不安を克服した上で転職活動に臨んでいます。
転職で大事なのは、何もかも叶うとは考えないことです。全て希望通りの職場に就くことが転職の成功ではありません。希望する条件に優先順位を付けましょう。譲れない条件な何なのか、逆にどの条件なら妥協できるのかはっきりさせておくことが大切です。そうすることで、応募先の選択肢も広がります。

また、現在の会社を辞めてから転職活動を始めると、収入のない期間ができて追い詰められた状況になることも多いです。転職活動は現在の会社を辞める前に始めましょう。内定が決まってから現在の会社を辞めるようにすれば、余裕を持って転職活動に臨めます。

そして、自分のスキルの価値についてよく理解しておきましょう。自分では何とも思っていなかったスキルが、意外と高く評価されることも多いです。働く企業や業界が違えばスキルに対する評価も違ってきます。自分のスキルの価値がよくわからない場合には、エージェントに相談してアドバイスを受けてみましょう。

大事なのは「自分が人生で何を求めているか」

転職をする目的はさまざまですが、究極的には現在よりも幸せになりたいからでしょう。そのため、転職を成功させるには、自分が人生で何を求めているのか、今一度考えてみる必要があります。

人生の中で、どんな幸せを求めていますか?

幸せを求める対象は人によって異なります。仕事に充実感を求めて、転職を考える人もいるでしょう。仕事に対して幸せを求める人なら、プライベートは多少犠牲にして致し方ないと考える人も多いです。残業が多くても、やりたい仕事に就きたいと考えます。

それとは逆に、プライベートの方に幸せを求めている人もいます。プライベートを充実させるために仕事をがんばるという考えです。その場合には、残業が少ないことや休日が多いことなど、待遇面を重視して転職先を選ぶのがいいでしょう。

最近ではどちらかといえば、プライベートを重視したい人が多い傾向にあります。マイナビのフレッシャーズ調べによると、プライベートの方が大事だと捉えている人が7割以上です。

人生は一度きり、後悔しない人生を!

仕事に幸せを求める人も、プライベートに幸せを求める人も、人生は一度きりです。求めていた幸せを諦め、やる気がでない日々を過ごすのはあまりおすすめできません。充実感を味わうことができず、成長もしないでしょう。人生がつまらないと感じてしまいます。

つまらなくても、生活していくためには仕方ないからと割り切っている人も多いです。我慢して仕事をこなしていれば、給料がもらえるため、生活はできます。耐えられないほど辛いのでなければ、転職までは考えない人も多いです。

しかし、人生の中で過ごせる時間は限られています。その中で仕事に費やす時間はかなり長いです。つまらないと感じる仕事をするよりは、転職して楽しいと感じる仕事に就きたいでしょう。そうすれば、毎日明るく前向きな気持ちで過ごすことができます。

転職する決意ができず、やる気がでない仕事をダラダラと続けていれば、後悔してしまうかもしれません。不安に感じることも多いかもしれませんが、勇気を出して転職活動を始めてみることをおすすめします。

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まとめ

転職を決意するのはそう簡単なことではありません。仕事にやる気が出なくくらいだと、転職までは検討せず、我慢してしまうでしょう。転職には不安もつきまといます。しかし、やる気が出ない仕事を定年までずっと続けていくことで、つまらない人生になってしまう可能性も高いです。年をとってから後悔しないためにも、思い切って転職を決意してみてはいかがでしょうか。