アルバイト、辞めたければ辞めればいい!

目次1 みんなバイトを辞めたいと思っている2 バイトを辞めた理由2.1 仕事がきつい、疲れる2.2 店長や社員の雰囲気が … 続きを読む アルバイト、辞めたければ辞めればいい!

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あ~~バイト疲れた!時給もそれほど高くないし、仕事もきついし、シフトたくさん入れられるし、もう嫌だ!辞めたい!

アルバイト帰りに、こんなむしゃくしゃした気持ちになってしまう方は必見です。

なんとなくバイトを辞めたいと思っている人も見てみてください。ここでは今のバイトを辞めてみなさんが新たに素敵なアルバイトライフをスタートできるように、アルバイトの正しい辞め方から次に長く続けられるようなバイトの探し方まで紹介いたします。

みんなバイトを辞めたいと思っている

今のバイトを辞めてしまっても、バイトを数ヶ月で辞めた奴が次のバイトも続けられるのだろうか…

店長やバイト仲間に「あいつは~」とか後ろ指されるんじゃないか…

と不安になっているかもしれませんが、アルバイトを辞めたいと思っている人はあなただけではありません。

このグラフは、Googleで『バイト 辞めたい』という単語がどれだけ検索されたかを示すものです。上下はしているものの、常に一定数の人は『バイト 辞めたい』と検索していることがわかりますね。バイトを辞めたいという人はむしろ多数派なんじゃないかとも思えます。

バイトを辞めた理由

では、実際にバイトを辞めた人の辞めた理由について見てみましょう。あなたが「わかる!」と共感できる理由もいくつかあるかもしれません。

仕事がきつい、疲れる


人手が足りなくて休憩がまわらない、力仕事で体力が持たない、仕事量が多くてなかなか定時で帰れない…そんな仕事は続けてられないですよね。

店長や社員の雰囲気が悪い

社員同士が陰口を言っている、店長が怖くて口調がきつい…なんて居心地の悪い職場は嫌だなと思ってしまいますよね。

仕事が面白くてやりがいがあったとしても、人間関係が良好でなければ辞めたいと思ってしまうのは当然のことです。

給料が悪い

がんばって働いたのに、給料たったこれだけなの…!
給料と自分の頑張りが見合っていなかったら、働くやる気を失ってしまいますよね。同じような仕事内容で時給の高いバイトがあれば辞めてそっちに乗り換えることを考えてしまいます。

仕事がつまらない

単純作業が多くてメリハリがない、この仕事がいったい何に貢献しているのかわからないといった仕事はやりがいを感じられなく、辞めたいと思う人が多いようです。

他にやりたいことがある

勉強や部活、サークル、旅行などやりたいことはたくさんあると思います。バイトは長い時間拘束されてしまうので、バイトをしている時間を他に使いたいと思ってしまうようですね。

どうすればバイトを辞められるの?

そもそも、どうやったらバイトを辞められるの?と疑問に思う方も多いでしょう。ここで、バイトの辞め方の正しい作法を解説します。

正しい辞め方、NGな辞め方


「バイトを辞めます」と伝える時期は、最低でも1カ月前までを心がけましょう。勤務先によっては2カ月、3カ月前など、伝える期限が決まっているところもあるので事前に確認しておきましょう。

言った後が気まずいと考えて、1週間前にギリギリに言うのはNGです。急にスタッフが辞めるとシフトに穴が空き、迷惑をかけることになります。できる限り、早めに伝えるのがよいでしょう。

誰に、どうやって?

伝える相手は上司や店長など、勤務先の責任者に直接伝えましょう。噂などで他人から間接的に伝わるのは印象がよくなく、NGです。

伝える際には忙しい時間を避けて「お話ししたいことがあるのですが、お時間よろしいでしょうか」と声をかけて伝えましょう。直接は気まずいからといって、電話やメール、LINEで伝えるのは避けましょう。

ケース別!実際の辞め方を見てみよう

伝える時期、相手、方法についてはわかった!でも、具体的にどう話せばいいんだろう?「辞めたい」だけ言って辞めさせてもらえるのかな?辞める理由をうまく話せるか自信がない…と思う人もいるでしょう。そんなあなたのためにケース別に実際の例を紹介します。

入ってすぐの場合

入ってすぐなのに、辞めるということは言いづらいことだと思います。申し訳なさを伝えると印象がいいでしょう。例えば、大学などの学業を理由にしてみるとか。学生の本業である学業を止めさせてまでバイトを続けさせようとすることは少ないと思います。

「アルバイトに入ったばかりで大変申し訳ないのですが、大学での課題が増えてしまい、勉強に費やす時間が必要になってしまいました。

突然で恐縮ではありますが、学業に専念したいので、アルバイトを辞めさせていただきたいと思っています。」

長く続けている場合

逆に長く続けている場合も辞めることを言いづらいでしょう。その場合、就職活動が始まるなど環境の変化を理由にするのが無難でしょう。長い間お世話になった感謝も忘れずに伝えましょう。

「これから就職活動が忙しくなるため、将来のことも考えて本腰を入れたいと思います。そのためアルバイトを辞めさせてください。

このアルバイトをする上で身につけたことを今後も生かしていこうと思います。長い間お世話になりました。」

辞めづらい場合

人手不足などで辞めづらい場合、断りにくい理由を伝えるとよいでしょう。また、引き留められてしまっても、毅然とした態度で◯月◯日限りで辞めると言いましょう。

「大学のゼミ/サークルが忙しくなってしまい、バイトとの両立が難しそうです。申し訳ありませんが、◯月◯日限りで辞めさせて頂きたいと思います。

お忙しいところ恐縮ですが、手続き等をお願いしてもよろしいでしょうか。」

ポイントは、バイト先のせいではなく身の上の都合で辞めたいと言うことです。本音を言うのではなく、建前を使うということです。バイト先のせいにしてしまえば、改善するからと引き留められてしまう可能性があります。

理由がきちんとしていれば、気持ちよく送り出してくれるはずです。

別にバイトができないほど忙しくなる予定はないし、うそをついてまで辞めるのは罪悪感がある…

と思う方もいるでしょうが、辞めてしまえば関係ありません。

割り切ってしまいましょう。ただし、マナーを守って誠意ある行動を心がけましょう。

バイトを辞めたいと言っても、辞められなかったら?

アルバイトを含めた私たち労働者は、退職を希望すれば辞められることが法律で保証されています。

法律上、「辞めたい」といえば辞められるのです!!

法律上、辞めたい日の2週間以上前までに「辞める」という意思を伝えれば、アルバイト先が認めるかどうかにかかわらず、辞めることができます。

契約期間のあるアルバイトの場合は基本的に契約期間満了まで働く必要がありますが、「やむを得ない事情がある場合」については、期間内でも辞めることができるとされています。

【民法第627条1項】

当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

【民法第628条】

当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。この場合において、その事由が当事者の一方の過失によって生じたものであるときは、相手方に対して損害賠償の責任を負う。

【民法628条における「やむを得ない事由」の具体例】

① 賃金不払いや違法残業、休日・産休等の付与違反など雇い主に労基法違反がある場合。

② 職場いじめやパワハラ、セクハラが原因で勤務継続が困難な場合。

③ 肉体的・精神的・年齢的な体力減退等で従前同様の業務従事が困難になった場合。

④ 子供の通学・通園等の事情で勤務の継続が困難になった場合。

⑤ 人事異動の辞令を受けたものの家族の都合で単身赴任も困難な事情がある場合。

⑥ 配偶者が人事異動の辞令を受け転居が必要になった結果、勤務が困難になった場合。

⑦ 通勤で使うバスや電車の路線廃止、ダイヤ改正等で通勤が不能又は困難になった場合。

⑧ 会社が通勤困難な地域に移転し通勤自体が著しく困難になった場合。

⑨ 親族の介護が必要になり従前の勤務が困難になった場合。

⑩ その他これらに準ずるやむを得ない事由がある場合。

「訴える」「違約金を払え」は違法

辞めると伝えたときに、「損害賠償で訴える」や「契約違反だから、違約金を払え」と脅すのは違法です

そんなことを言ってくるのはブラックバイトに違いないので、脅しに屈さず辞めてしまうのが吉でしょう。各都道府県の労働基準監督署に相談するのも手段の1つです。

辞める前にやっておくべきこと

まわりのスタッフにいつ言うか

辞められるからといって他のスタッフにべらべらしゃべるのは印象がよくないでしょう。辞めることを伝えた責任者にいつから告知していいか相談したほうがいいでしょう。

最後の給料の受け渡しについて

辞めると伝えてからも働いた分は給料がもらえます。最後まで抜かりなくお金はもらいましょう。特に手渡しの場合はいつ、どうするか要確認しておきましょう。

銀行振り込みでも辞めた後の給料日に支払いがない場合、遠慮せず電話かメールで問い合わせるようにするのがよいでしょう。

バイト先に渡すもの、持ち帰るものはないか

制服や名札、入館証など借りているものは忘れずに返しましょう。バイト先に置いていた私物は持ち帰りましょう。また、雇用に関する書類など持ち帰るものがないか責任者に確認しておきましょう。

バイトを長く続けるコツ


次こそは、長く続けられるバイトを。今のバイトを辞めたとしても、また新たに始めたバイトもいまいちでバイトの先を転々とするのはしんどいですよね。

次こそは長く続けたいと誰しもが思うはず。そこで、バイトを長く続けるコツと長く続けられるバイトの探し方を教えちゃいます。

稼いだお金の使い道を決める

どんなにいい条件のバイトでも、苦労やしんどさを伴わない仕事はありません。

しかし、「いつまでに何をするために何万円貯めたい」という目標をしっかり持っていれば、多少バイトでつらいことがあっても乗り越えられるはず。

買いたいものを調べたり、旅行の予定を立てたりして、モチベーションを高めましょう。

バイトで身につくスキルを考える

ホテルやレストランバイトは冠婚葬祭など改まった席でのマナー、事務のバイトはPCスキル、キッチンバイトは料理スキルなどバイトを通して将来に役立つスキルを身につけることができます。

また、バイトをがんばったという経験談は将来の就職活動の面接にも使えるでしょう。ただバイト業務をこなすだけではなく、将来に役立つということを考えれば、仕事に対するやる気も増してくるでしょう。

上司や先輩と良好な関係を築く

良好な人間関係を築き、働きやすい環境をつくるのは、長く続けるうえで大事な要素になります。

はじめは知らない者同士で慣れないかもしれませんが、積極的にコミュニケーションを取る努力をして自分から居心地の良い職場に変えることも可能です。

自ら話しかけるのが苦手だという方でも、最低限のあいさつ、笑顔で受け答えを心がけていればいい印象を与えられ、良好な関係を築けるはずです。

長く続けられるバイトの探し方

自分の得意、興味関心にあったことをする

バイトは短くても3、4時間、長ければ8時間以上という長い時間拘束されてしまいます。長時間やり続けなければならないからこそ、自分の得意や好きにあった仕事を選ぶことがバイトを長く続けるために大切です。

文章を書くことが得意ならライター、人に教えるのが得意なら塾講師や家庭教師。また、花や植物が好きならフラワーショップ、漫画が好きなら漫画喫茶の店員など。自分にあったバイトを探しましょう。

自宅近くの通いやすいバイト先を選ぶ

バイト先が遠くて、仕事をする前に通勤するだけで疲れてしまったらなかなか続けられないはず。仕事が終わった後もすぐに帰って休めるのはいいですよね。

往復の通勤の時間を考えれば、遠くの高賃金の職場よりも少し時給が低くても自宅近くの職場で少し長く働くほうが賢明かもしれません。

友達に紹介してもらう

何もわからない、誰も知らないバイトを始めるのは不安で緊張しますよね。そんなときに友達が一緒に働いていると、わからないことを教えてもらえたり、悩みを相談したり助け合ったりできて心強いでしょう。

つらいときは互いに支え合えますし、仲の良い人がいるというだけで、シフトに入るのが楽しみになります。

下見をして雰囲気をみる

バイトを始めてみたら思ってたのと違う…というギャップから辞めたいと思った人は多いんじゃないでしょうか。バイトを始める前に一度下見に行って実際の雰囲気をつかんでおけば生じるギャップも少ないはず。

働いている人たちやお客さんの様子、忙しさ具合などを把握しておきましょう。トラブルやミスがあった時のまわりの対応は注意深く観察しましょう。

また、お客さんとして訪れることができないところでも、バイト先の建物の外観や周囲の建物、人通りなどから、建物内がどのような環境なのかを推測することができます。

このようにあなたにあったバイトを探して、続けたいと思えるモチベーションと環境を維持できれば長く続けられるバイトができる気がしませんか?

次のバイトが決まっていないのに今のバイトを辞めてしまうのは不安という方は、新しいバイトを探してから辞めるのも一つの手だと思います。

さいごに

辞めたいバイトを辞めて、新たにいいバイトを始めている自分を想像できたでしょうか。そうとなったら即行動です。

熱が冷めないうちに「お話ししたいことがあります…」とアポイントメントを取っておくのもいいかもしれないですね。

さあ、辞めたいバイトは思い切ってどんどん辞めていきましょう!