- ・仕事に飽きる理由を分析し、まずは仕事に飽きない工夫をしよう
- ・「ゲーム化」「適度に手を抜く」「一度完全にリフレッシュする」ことで、仕事への飽きに対処しよう
- ・仕事への飽きを解消できなければ、転職も1つの手段
さっそく順番に見ていきましょう。
飽きたから仕事を辞める!?
「仕事に飽きたから仕事を辞める」と聞くと、その人にどのようなイメージを持つでしょうか。
「飽きっぽいのかな?」「忍耐力が足りないのでは?」などマイナスのイメージを持つ人がほとんどだと思います。
確かに、数か月ごとに仕事に飽きて職場を変えるという人は、飽きっぽいといわれてしまってもしかたがないかもしれません。
しかし、長い間同じ職場で仕事をしていて、仕事に飽きてしまったという人も多いと思います。
「仕事を辞めたい」と思っても、飽き性だと思われて転職がうまくいかないのではと心配する人もいるでしょう。
果たして、「長い間やってきた仕事に飽きてきたから、仕事を辞める」ということは、それほど悪いことなのでしょうか。
・飽きたから辞めるというのも立派な転職の理由
結論からいうと、「長い間やってきた仕事に飽きたから仕事を辞める」ということは、決して悪いことではありません。
長い間、同じ職場で、同じ同僚と同じ仕事をしていれば、誰だって飽きてしまいます。
同じ環境で同じ仕事をしていれば、その仕事の習熟度は上がりますが、そのほかの仕事のスキルは上がりません。
つまり、「仕事に飽きてきたから仕事を辞めて環境を変えたい」という気持ちは、自分の成長のきっかけにもなるのです。
「自分自身を成長させるために辞める」という思いなのであれば、「飽きてきたから仕事を辞める」というのも立派な転職理由になります。
・飽きてしまう原因
しかし、転職を繰り返すと待遇が下がってしまったり、就職しにくくなったりすることも多い現在の日本。
飽きてしまったからといって、何も考えずに転職してしまうと、自分が不利な立場に追い込まれてしまうかもしれません。
仕事に飽きてしまう原因を見つけて、本当に転職する必要があるかどうかを分析してからでも遅くはないでしょう。
それでは、仕事に飽きてしまう理由としてよく挙げられるものを見ていきましょう。
まず、仕事に飽きる最大の原因として挙げられるのは、「仕事の繰り返しに飽きる」ということ。
ゲームを最初からクリアまで、毎日何度も繰り返しプレイすると、どんな面白いゲームでも飽きてしまうように、最初は魅力的に感じていた仕事でも、何度も何度も、毎日毎日それの繰り返しでは遅かれ早かれ飽きがきてしまいます。
しかし、繰り返しに飽きてしまったという場合は、転職を考える前に自分で仕事内容を工夫してみたり、部署を変えてもらったりということもできます。
誰もが経験する可能性のある「繰り返しへの飽き」は、ルーティンワークの中に少し変化を加えることができれば解決することがあるのです。
「ほかの仕事が魅力的に見える」というのも、今の仕事に飽きを抱かせる1つの要因になりえます。
友人や知人に仕事や職場の話を聞くと、どうしても自分の仕事と比べてしまいます。
同じような仕事や職場環境でも、今の仕事とは別の職場であることだけで、今の仕事よりも別の仕事のほうが魅力的に思えてしまうのです。
すると、今の仕事は相対的に魅力的に感じなくなってしまうので、「飽きてしまった」という感情につながりやすくなります。
仕事を比べると、どうしても今の仕事や職場の短所が目立って見えてしまいがちになります。
ほかの仕事と比べないように心がけたり、自分の仕事や職場の長所を意識したりするようにしましょう。
しかし、それでもほかの仕事が魅力的に見え、今の仕事への飽きがなくならない場合は、今の仕事や職場に何らかの不満を抱えているのかもしれません。
また、仕事で問題を抱えていると、仕事が思うように進まず、精神的にもストレスを抱えることになります。
すると、なかなか進まない仕事や、仕事に対してストレスを抱えている自分に対して心が折れてしまい、「仕事に飽きた」という心理状態につながりやすくなるのです。
仕事のトラブルを乗り越えるには、自分の能力を信じ、必ず乗り越えられると思いながら仕事に向き合うことが大切です。
しかし、自分だけで抱え込まないことも重要です。
上司や同僚などに相談するなどして、問題を解決するために必要な知恵と労力を集めましょう。
そして、今の仕事にチャレンジする機会がないということも、仕事に飽きる原因の1つです。
新しい業務へのチャレンジ、昇給・昇進へのチャレンジなど、日々の仕事の中で新しい自分への挑戦となるような仕事がなければ、仕事へのモチベーションを保ち続けるのは難しいでしょう。
「飽きてきた」と感じたときには、何か新しいことにチャレンジできる機会がないか考えてみましょう。
また、仕事への情熱を失うことは、仕事への飽きに直結します。
仕事への情熱とは、すなわち仕事へのモチベーション。
モチベーションが下がってしまえば、仕事を楽しいと思えなくなり、結果として仕事に飽きてしまうのです。
仕事へのモチベーションを保ち続ける手段は、昇給や昇格だけではありません。
顧客からの感謝のことばなど、仕事へのモチベーションが上がるできごとはたくさんあるはずです。
仕事をすることの喜びを1つでも多く見つけることで、仕事への情熱を維持することができるのです。
仕事に飽きてしまった時の対処法
仕事に飽きないように心がけていても、仕事に飽きてしまうことはあります。
「仕事に飽きてしまったけれど、今の職場を辞めるのはためらわれる」という人は、どうすればよいのでしょうか。
それでは、仕事に飽きてしまった場合の対処法について、いくつかご紹介します。
・ゲーム化する
データ入力や決められた様式の書類作成など、比較的単純な仕事はゲーム感覚で進めると、楽しく仕事を進めることができます。
たとえば、「10分以内にこの書類作成を終わらせる」などといったタイムアタックにチャレンジするのもよいでしょう。
自分で決めた目標を達成したときや、それまでの自己記録を更新することができたら、「定時で帰る」「夕飯はデパ地下のお惣菜にする」「ちょっといいコーヒーを飲む」など、自分へのご褒美を用意しておくと、一層やる気が出てくるはずです。
同僚と競い合うことも仕事に熱中できるひとつの手段です。自分と同じく仕事に飽きを感じている仲間を探してみるのもいいですね。
・うまく手を抜く
仕事に飽きてきている状態で、やる気を出そうとして頑張っている人は、本当に努力家で頑張り屋さんだと思います。
しかし、仕事に飽きてしまっているときには、仕事の質や量を少し考えなおしてもよいのではないでしょうか。
たとえば、60点の完成度でよい仕事で100点を目指す必要が本当にあるのかどうか考えてみましょう。
100点であればいうことなしかもしれませんが、別に60点の仕上がりでもよいわけです。
40点分は上手く手を抜いて休むことができるのです。
このように、「手抜きしてもOKな部分はないか」「合格ラインはどのくらいか」を考えることで、仕事を減らすことができ、仕事へのモチベーションもそれほど損なわずにすみます。
また、普段の仕事の無駄を発見することもできるので、一石二鳥の方法なのです。
一度全力で休む
「何をしてもやる気が出ない」「完全に仕事に飽きた」というときには、思い切って全力で休んでしまいましょう。
1日だけでも、自分のやりたいことをしっかりやって、自分の思ったように時間を過ごしましょう。
すると、たいていは仕事へのモチベーションが戻ってくるのです。
一時的に仕事への興味が失われている状態の人には効果的ですので、「仕事へのやる気が完全になくなった」と感じたときには、ぜひ試してみてください。
本に刺激をもらう
仕事に飽きてしまったときには、その対処法を本から学び取るのもよいでしょう。
ビジネスマンの自己啓発本を読んでみるのもよいですが、企業の創業者や社長の下積み期間が書かれた本なども非常に参考になります。
今では高い社会的地位を持っている人でも、下積み期間は血のにじむような努力を積み重ねています。
その時代の話を知れば、「この人がここまでやっている。自分はこのままでよいのか?」とやる気が出てくるのではないでしょうか。
転職するときの注意点
「仕事の飽き」を解消できない場合は転職もありです。
仕事に飽きないための工夫をしたり、飽きを感じた場合にはそれを解消するための行動をしたりしても、仕事へのモチベーションを取り戻せず、仕事に飽きてしまったのであれば、それは仕事や職場を変えるサインかもしれません。
引き続き、今の仕事に対する飽きを解消する行動をとりながら、少しずつ転職のための準備を進めていきましょう。
転職前のチェックポイント
転職するためには、それなりの準備が必要です。
転職活動を始める前に、転職する準備がどのくらい整っているのかチェックしてみましょう。
- 自分のキャリアは十分にアピールできるものか
- 転職について専門家の意見を取り入れているか
- 家族の了解を取っているか
- やりたい仕事の内容が具体的に決まっているか
- これからのキャリアプランをおおまかにでも考えられているか
- 転職のリスクについて理解しているか
- 転職活動の期間が長くなった場合に備えて貯金などの準備はできているか
転職活動を始めるために、このすべてを満たす必要はありません。
しかし、できる限り準備しておいたほうが安心して転職活動を進めることができます。
きちんとタイミングを見計らって転職
転職活動を成功させるには、事前準備だけでなく転職のタイミングを見極めることも重要です。
まずは、年齢について。
将来的にやりたい仕事があり、勉強しながら働きたいという場合は、20代後半までが勝負です。
30代以降になると、即戦力となる人材が求められるようになるので、別業界・別職種からの転職は難しくなります。
一方、今までのキャリアを生かした転職だと、30代以降でも十分可能性があります。
特に、30代前半は若さと実績を持ち合わせている年代ですので、採用されやすいでしょう。
また、現在の日本の社会では、残念ながら女性の転職は、30歳以降は難しくなる傾向にあります。
結婚や出産を経ても働き続けることができる会社も増えてきましたが、いまだに「女性は結婚や出産ですぐ辞めるから」と思っている会社も少なくないのです。
結婚や出産、配偶者の転勤など、男性よりもライフステージの変化が激しい女性は、このライフステージの変化にしっかり対応できるというアピールも必要になってきます。
マンネリで転職するなら他業界へいってみる
今までの仕事にマンネリ感を感じているのであれば、ほかの業界に転職するのもよいかもしれません。
同じ業界の別会社で、今までのスキルを高めるというのもよいかもしれませんが、今までの職場よりもよい条件で転職することができる人は、ほんの一握りです。
その待遇の違いから、再び仕事へのモチベーションが失われてしまうと、せっかくの転職が無駄になってしまいます。
別の業界に転職すると、今までの仕事では経験したことがない仕事も多く、新しいやりがいを発見できたり、目標を見つけることができたりするかもしれません。
また、今までは見出すことができなかった自分の隠れた能力にも気づくことができる可能性もあります。
今の業界で頑張りたいという人は、同じ業界での転職でもよいかもしれませんが、業界にそれほどこだわりがなかったり、もっと新しい仕事がしたいという人は、別の業界への転職をオススメします。
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まとめ
仕事に飽きない工夫も必要ですが、飽きてしまった場合には、仕事を楽しむ工夫をしたり、上手に手を抜いてみたりと、仕事へのモチベーションを取り戻す行動を試してみましょう。
それでも情熱が戻らないときは、転職も1つの手です。きちんと準備をした上で転職し、やりがいのある仕事を見つけてくださいね。