目次
ワーカホリックになりやすい人とは?原因はどこにある?
ワーカホリックとは、何かしらの原因で仕事にのめりこんでしまう人の総称です。中毒になっているかのように「仕事仕事😔」と頭の中もいっぱいになり、身体も勝手に会社へ向かっていく。そんな依存性のある働き方を指しています。
このワーカホリックに陥ってしまうと、他の大切なものを失いかねないばかりか、重症化してしまえばうつ病や過労死などにも繋がってしまいます。まずは、どんな方がワーカホリックになりやすいのか、原因はどこにあるのかをみていきましょう。
プライベートが多忙か暇かの両極端
ワーカホリックになってしまう人は、プライベートも多忙な人か、全く暇か両極端な人が多い傾向があります。プライベートが多忙なのは、自分から多忙にしてしまっていることがあるのも特徴です。
「じっとしていられない!休みであっても休まない!予定をぎっしりいれる!」
このような人はワーカホリックに陥りやすい傾向にあります。
また、忙しい自分でいなければ他から必要とされていないような感覚に襲われ、休日の予定もびっしりと組み込んで故意に忙しくする人も。そんな忙しい自分に酔いしれている人もいます。
逆にプライベートが暇な人も多く「どうせやる事がないから仕事しよう」と、もてあました時間を仕事で埋めようとしてしまう人も。ワーカホリックになりやすい人は「何もせずに過ごすことができない人」でもあるのです。趣味を見つけたくても、仕事以外に興味を持てない状況になる場合もあります。
雑談ができない
ワーカホリックになりやすい人は、仕事上の話は饒舌に話せるのに、飲み会や普段の何気ない会話が下手な人が多いです。コミュニケーションが苦手という人が多く、そこに居合わせるくらいなら仕事をしよう、という流れになっていきます。
あまり会社の飲み会などにも参加をすることがなく、仕事にのめりこんでいくことも多いので、プライベートとの切り替えもうまくできない状態になりがちです。交友関係も狭いので、仕事関係で手持ちがいっぱいになってもうまく誰かを頼ることも難しい状況になりやすいです。
自分に自信を付けたい体育会系
とにかく自分に厳しい人にも、ワーカホリックになりやすい傾向はみられます。どんなに人に仕事を振られてしまっても、NOが言えない。
中にはイエスマンと呼ぶ人もいますが、自分を少しでも評価して欲しい、自信が持てるようになりたい!とあがいている人は注意が必要です。
その向上心につけこんで、どんどん自分を身軽にしていこうとする人の餌食になりやすのも、このタイプです。
厳しい環境で自分を追い込んできた体育会系の人は、こういった状況に慣れてしまっていることもあり、自分がワーカホリックになっていくことに気が付かない傾向があります。
人に必要とされていたい
家や友人関係で何か孤独感を感じている人も、ワーカホリックになってしまう可能性が高いです。何か成果をあげて褒めて欲しい、認めてほしい、必要とされていることを実感したい。誰しも、そんな思いが心のどこかにあります。
周囲の人に自分の存在を認めてもらえていない…、そんな孤独感が、仕事で認められよう!きっと誰かが見ていてくれるはず!と仕事を頑張らせてしまうこともあります。
自分の為より会社の為という意識
異常に会社愛が強く「会社の為なら!」と死力を尽くしてしまう人がいます。残業代も出ないのに「自分がやりたいだけだから」などとお人好しを装ってしまう人も中にはいるでしょう。
特に、会社がまだ新しい段階で成長をし続ける間に在籍する人に多く見られがちです。いつかもっと楽にする!と燃えていますが、意外とそんなにうまく会社の体制は変わっていきません。
ワーカホリックチェックシート
ワーカホリックの人のチェックシートを作りました。
もしかしたら自分はそうなのでは?と思う人はいちど参考にして見てくださいね
ワーカホリックチェックシート | |
休みの日であっても仕事をしないと気がすまない | |
仕事の休憩時間も、休まず仕事をしている | |
休日やでかけていても連絡などが気になって仕方ない | |
ランチを食べながら、食事をしながら仕事をしている | |
家族をないがしろにしている | |
仕事をしてお金を稼いできているんだ!文句あるか!という気持ちがある | |
睡眠時間を削って仕事をしている | |
趣味がない | |
仕事が趣味だ | |
仕事により自分が認められたい | |
出来ないことであってもNOと言えない | |
定時を定時だと思っていない | |
終電で帰ることが当たり前だと思っている | |
他人に仕事を頼めない | |
出世したい意欲が人一倍強い |
ワーカホリックが引き起こすことや心理状態は?
ワーカホリックになってしまうと、様々なところで自分はもちろん周囲にも悪影響を及ぼすことになってきます。実際にどんな悪影響があるのでしょうか。
仕事が細かすぎて逆に効率が悪い
自分の手持ちの仕事をも淡々とこなし続けるワーカホリック。あまりに内容を網羅してしまっているために、細かいところにまで目がいってしまい逆に効率が悪い状態を作りだすことも。とにかく抜かりなく完璧を目指すので、「そんなことで仕事中断?え!会議!?」などと周囲がウンザリしていく可能性は高いです。
病気になりやすい
仕事に打ち込んでいる間は、多少の体調不良でも休むなんてありえないワーカホリック。もちろん滅多なことで病院に行くこともありません。明らかに伝染してしまうような風邪やインフルエンザでも出勤してしまうので、周囲が迷惑を被ることもあります。
また、自分では気が付かない間に病が進行したり、担当を外されたりすることがあればうつ病になってしまったりすることもあります。無意識のうちに働きすぎていて、いつの間にか過労死…なんてことも。
ワークライフバランスの崩壊
働きすぎの為、週末ともなれば一気に疲れが出るでしょう。ゆっくりしたくても子供やパートナーがうるさいとイライラを隠せずに発狂してしまう人もいるようです。普段から家を空け、パートナーにまかせっきりの状態で嫌な雰囲気が続けば、夫婦関係はおろか子供の信頼も離れていきます。
仕事をしてお金を稼いできているんだ!文句あるか!という態度が引き金で離婚や別居といった形に追い込まれてしまうことも。仕事のON/OFFができないほどのめりこんでしまっている人は要注意です。
ワーカホリックの改善のために、治療は出来る?
もしかして自分はワーカホリックなのか?と悩んでいる時には、長い目で治療をしていく必要があります。
本人がつらいと感じない間は、病院には足を運ぶこともなく行っても診断ができるかどうか…。わかりません。
しかし、もしかして…と自分で気が付いた時こそワーカホリックを改善するベストタイミングです。
ワーカホリックの人は根本的に仕事を抱えすぎている人が多いです。
仕事を細かく増やすなら、不必要な工程がないかをチェックしてどんどん省いていきましょう。どれだけ仕事を細かく精査しても、結果が変わらない場合にはその細かいチェックは意味のないものに。
また、ワーカホリックの人の仕事は8分目位が丁度いいです。もうすでに昇進してもいい位の知識量を備えていることもあります。マネジメントの能力を発揮する時期がきたら、人にうまく仕事を振ることも覚えなければいけません。人を頼っていく、そしてサポートしていく側に回りましょう。
時には有給休暇を消化して、何もしない日を作ります。散歩にいったり美味しいものを食べたり、待ちをブラブラして新しい発見をしてみるのもいいですね。趣味をみつけに本屋さんやワークショップに参加してみるのもいいかもしれません。家族との時間を持つための旅行なんかもステキ。身近な人の笑顔は自分をも元気にします。
それでもうまく切り替えができない時には、転職も視野にいれましょう。あなたの知識量や今までの実績は他の会社だと給料が上がり、また定時で帰れる可能性もあります。
今まで頑張ってきた人は定時で帰宅できたり、バタバタ忙しさのない仕事に就くと物足りなさや面白みに欠けるといった感情を抱きます。そう、ワーカホリックだからです。普通の働き方が分からなくなってしまっているからなんですよ?ゆっくり休む時間も確保したいですね。
上司がワーカホリックの場合は?
上司のワーカホリックという方も多いのではないでしょうか
マイナビの調査によると、嫌いな上司がいる人は73%にも達するそうです。日本の労働人口は6620万人なので、いろいろ省いて考えると4,832万人が上司のことを嫌いという計算になります。
参考URL:https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/caripedia/43
上司がワーカホリックの場合は、部下が育ちません。その結果何をやっても自分がやった方が早い!ということになり仕事をさらに抱え込むようになります。そしてまたワーカホリックになるという悪循環が生まれるのです。
しかし、上司がワーカホリックの職場に勤めている方はわかるとおり、上司がワーカホリックだとどうしても部下もワーカホリックにならざるを得ないときが多いです。
上司がワーカホリックの職場だとこんなことが
・上司がいるので定時で帰りにくい
・上司が土日仕事しているので、土日であっても仕事の連絡などを返さないといけなくなる
・仕事のした量で評価されがちなので、結果を出していても評価されない
ワーカホリックの上司の下で働いていると上記のような事になってしまう可能性がおおいにあります。また、そのままその上司が昇進してしまえば、その会社は超ブラック企業になる恐れがあります。
それでは、上司が、ワーカホリックの場合は部下はどうしたらいいのでしょうか。病院につれていくといっても部下からは無理ですよね。
とにかく、自分の身を守るための方法を知っておくことは大切です。
自分の身を守るためにはどうしたらいいのでしょうか
下記の3点に気をつけることが大切です。
・上司がワーカホリックであることを肯定しない
・帰りたいときは明確な理由を上司に話す
・上司になにを言われても焦らず冷静に出来る、出来ないの判断をする
もし聞いて貰えないような理不尽な職場なら転職をすることをおすすめします。
転職については下記をみてみてくださいね。
まとめ
ワーカホリックは、無意識のうちに仕事にどっぷり浸かってしまいます。ほんの少し肩の力を抜いて取り組むだけで、改善されることも多いです。自分で気付き始めている人や、周囲にいる人のサポートも重要です。普通の働き方を、もう一度思い出して毎日をいい意味で充実させていきましょう。